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久々に参加した、美蓮先生の漢方講座は、二十四節気の食がテーマのようでした。

2/19が旧暦の元旦で雨水にあたるから、「一年の計は、春にある」というお話しから。

春は、「陽」を取り込む時期。この時期に、朝散歩したりしながら、「陽」を取り込むことはいいことだそうだ。まだ、風が冷たいから、汗をかかない程度に厚着をしながらがよいとのこと。
朝も、6時頃に起床し、排毒の時間(5時から7時まで)に、排便すればすっきりと一日が送れる。
陰陽五行の表によれば、
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春は、目がショボショボしたり、肝機能が弱まったり、朝涙が自然と出たり、筋がまとまらず肉離れを起こしやすかったりするそうだ。

春に適した食べ物は、旬の野菜。ふきのとう、ほうれん草、菜の花、小松菜、春菊、セリ、シャンツァイ、ネギ、ニラなど。

春の野菜が、肝臓の解毒作用を助けてくれる。

ほうれん草の旬は、1月から3月。おひたしにすると水溶性のビタミンが茹で汁に逃げてしまうので、炒め物、味噌汁、蒸す調理が望ましい。4月になると、花の季節に向けてシュウ酸が多くなるので、4月からは旬の1/8の栄養素になる。

スパイスは、七味唐辛子。これは、「陰」をなくしてくれる。


先生の料理では、灰汁も上手に利用する。小豆を煮る際も煮こぼさず、時間をかけて旨みに変化させる。たけのこも、日本のように米ぬかを用いたりせず、水煮で2時間煮た方が煮汁もスープに使えて、余すところなく身体に取り込むことが出来るとのこと。


本日のお料理
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春巻き
五色の食材が入ったもの
白:ウド、赤:人参、黄:プロセスチーズ、緑:アスパラガス、ピンク:ハム

ふきのとうの胡麻油炒め

クコの黒胡麻炒め

ウドと油揚げのまぜご飯

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左:カモミールティー
右:中国の甘酒に白玉が入ったデザート

# by workshop-non | 2015-02-21 14:43 | 健康
 4月の漢方講座は、卯の刻(5:00〜7:00)のお話。

 この時間帯は、大腸が働く時間であり、排毒の時間帯である。この時間に排泄出来れば、大腸ガンになりにくいとのこと。

 排泄は、(あまり大事に考えられていないが)人生の1/3の価値があるとも。新しい家具を買う時は家を片付けるように、排泄のことを考えた食べ物・暮らし方をした方がいい。便は、健康の手がかりになる。

「便の色」について。 
茶褐色〜薄い茶色→健康。  
黒→出血あり(上行結腸と横行結腸からの出血)。※前日にほうれん草を食べると黒い便が出る。  
黄土色〜黄味がかった色→未消化

「便の形」について。
最初かたくて、ゆるい便→胃が悪い 生姜湯がおすすめ。  
朝の水様便(冬か夏の冷房)→腎臓機能の低下 ホカロンで温める。 
便が水に浮かぶ→健康、繊維質が空気を抱き込むから  
便が水に沈む→不健康、腸内に空気が入っているため 
※焼き肉を食べた日は、便が浮かぶ。キムチは、肉の消化を助ける。

おならが出そうになったら、腸にそって時計回りにマッサージをする。

20日間排便出来ないと、皮膚や口からアンモニア臭がするようになる。

◎今回紹介のツボ
合谷(ごうこく)  腸のトラブル、免疫機能up、耳鳴り、喉の痛み、しみ、しわ、たるみ、アトピー

支溝穴(しこうけつ)  便秘に効くツボ

内庭穴(ないていけつ)  胃腸のツボ、胃酸過多、口臭

◎今回の食事
竹の子づくし   漢方の先生の場合の竹の子の下処理は、姫皮を残して2時間煮る方法
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竹の子の姫皮と軟骨の味噌汁
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亀ゼリーのココナツミルク
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# by workshop-non | 2013-04-20 15:50 | 健康
先日の土曜日、久々に暮らしの漢方鍼灸治療院の美蓮先生の講座を聞きに行った。

 この日のテーマは、寅の刻(午前3時〜5時)のお話だった。この時間帯は、夜勤勤務の人には経験があるだろうけれども、効率が落ち、とても眠い時間帯だ。でも、先生曰く、「この時間は泥棒に入られても、寝てください!」と。

 なぜならば、寅の刻は肺が働く時間帯だからだ。この時間帯は、造血された血液が肝臓から肺に集められ、粛降(しゅっこう)と言って、肺からシャワーのように全身に『気血』(「気」とは、形がなくて目には見えないものとして、体内におけるエネルギーと捉えられていて、一方、「血」は反対に目に見えるものを指しており、血液のみならず体液を総称したものと捉えられている)を運ぶ時間帯だからだ。

 この時間帯に寝れないと、脳梗塞や肺気腫などのリスクが高くなるという。だから、この時間帯に(命を削って)働く人たちには、夜勤手当が出るんですよ、とも。また、この時間帯に起きて働いている豆腐屋さんなども長生き出来ないデータもあるらしい。

 もしも、仕事等でこの時間帯に眠れなかったら、肺のスイッチのツボ『雲門(うんもん)』や『中府(ちゅうふ)』を押すといいと教えてくださった。

 地球という場所で生まれた私たちは、引力や月の満ち欠け、自転の影響を受けているわけで、朝日がのぼったら起きて、太陽が沈んだら眠るというリズムを大事にするのが大切なのだなぁと、先生のお話を伺っていて思いました。

 講座の後は、肺に良い白い食材を作ったお料理がふるまわれ、久々に美蓮先生の手料理をみんなで少しずつごちそうになりました。

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 美蓮先生アレンジのクリスマスローズ。花は、きれいですけど、毒があるので枝を切る時は気をつけてとのお話も。

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 肺の機能を補う白い食材を使った食事
左は、ウドと鶏ササミとパプリカの和え物。右は、ごぼうの炊き込みごはん。下は、ふきのとうを油で炒めて、鰹節と醤油をかけたもの。

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 あたたかい杏仁に、クコをのせたデザート
# by workshop-non | 2013-03-16 20:18 | 健康
 日曜日は、ドキュ研メンバーのMさんと渋谷のシアターイメージフォーラムで待ち合わせして、『紫』を観てきた。日曜日の11時からの上映にしては客の入りは少なめだったけど、吉岡さんファンのおばさまたちや美術か染色を専攻していると思われる学生たちの姿もあった。

 吉岡幸雄。染色の本などを求めて本屋をさがしていると必ず目につく名前である。しかし、実際に彼の映像を見たのは今回が初めてだった。夏あたりにBSの「エコの作法」という番組には娘さんが出演されていて、ご本人はお出にならなかった。

 彼の信条は、染色のいにしえの知恵を尊び、天然の植物を用いて染色をするということ。そして、映画の中の「何色が好きか」との問いに、彼は染色するのに難しく、妖艶な色でもある「紫」と答える。

 染色の様子を映像で見られること自体、貴重な機会かもしれない。染色の手順すべてをみることは出来ないが、彼が原料である植物にもこだわり、実際に職人が布を染める様子は見ることができる。

 植物から染めた布というとなんとなく、くすんだ茶色・緑・くすんだ赤などの色を想像するかもしれないが、彼が染める絹の糸や布の色はとても鮮やかで、美しい。染色に興味がある方にはおすすめの映画だ。
# by workshop-non | 2012-11-11 22:44 | 映画DVD・芝居
 今月1本目のドキュメンタリー映画は、『よみがえりのレシピ』

 秋田が故郷の私にとって、隣の県である山形が、在来作物を守る取り組みをしているのが、なんともうらやましく思った。秋田県民は、新しいもの好きで、古いものにあまり価値を見いださないような気がするから。違うかなぁ?秋田出身者が、この映画観たらどう思うべなぁ?

 私自身にしても、パーマカルチャーなどで農作物のことを考えるようになるまで、自家採種の黒豆の枝豆が嫌だった。父が種を買わないで毎年種採りした黒豆を植えていたので、貧乏くさいなぁーって思っていたから。

 でも、以前埼玉県小川町で、大豆を植えて収穫して食べる取り組みに参加した際に、地大豆の存在を知り、その地域に伝わる固有の種の存在の大切さに気づいた。

 思えば、父が植えていた黒豆の枝豆は、さやがたくさんの産毛のような毛で覆われていて、一般的に目にする枝豆のさやと違っていた。「なんて毛深いさやの枝豆なんだろう」と思った記憶がある。父が亡くなった今、あの種はたぶん絶えてしまったのだろう。母に確認してみるけどね。

 映画の中では、在来作物を守ってきた農家の人々が、その作物のことを語る時の生き生きした表情がいい。そして、山形大学の江頭先生やアル・ケッチァーノの奥田シェフが、在来作物を育てはぐくんできた農家の人々に寄り添い、共に在来作物を守っていこうとする歩みを応援したくなる映画だった。
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 この映画を見たことを母に電話で話して、父が植えていた黒豆のことを話したら「まだあるよ」との答え。種は守られていました。この黒豆の枝豆が好きな父と従兄弟のおじさんはこの枝豆を毎年たのしみにしているとのことでした。自家採種って、大事なんだね。
# by workshop-non | 2012-11-09 23:02 | 映画DVD・芝居