12月のドキュメンタリー研究会

 鑑賞ユニット、ドキュメンタリー研究会の12月の鑑賞映画は、『いのちの作法 沢内「生命行政」を継ぐ者たち』だった。
 
 昭和30年代の旧沢内村は豪雪地帯で、冬季は交通、産業などが麻痺状態となったそうです。豪雪、貧困、多病多死という三重苦に村民は何も出来ず、死を宿命として諦めて生きていたそうです。その悪循環を断ち切るために立ち上がったのが、第18代村長の深沢晟雄氏です。

「住民の生命を守るために、私は自分の生命をかけよう」

 深沢村長は村民の生命を守るために、村ぐるみの努力をしたそうです。冬季交通、医師や保健婦の確保。患者のカルテを集落ごとにまとめ、全ての村民の健康を把握するという保健医療の仕組も築き上げました。また、当時の日本で初めて乳児死亡率ゼロを達成したそうです。真正面から生命を見つめることによって築き上げられたのが、生命を大切にするという「生命尊重の理念」です。

 深沢村長は2期目を終えようという昭和40年、病に倒れそのまま帰らぬ人となりました。しかし、その精神は現在も沢内の人々に受け継がれている様子が映像にも現れています。

 実家のある秋田に年末に帰省した際、盛岡で友人と会った帰り、秋田と岩手との県境にある仙岩トンネルが雪崩で不通になったことがありました。迂回して沢内地区を車で通りましたが、きちんと除雪されていて無事家に帰ることが出来ました。そんな経験からも、なんだか沢内っていいところそうだなぁとは思っていました。

 記録映画なので坦々としていますが、ふるさとに誇りを持つ人々の姿が多くみられるドキュメンタリーです。

 地元の方々の話す方言が、字幕なしに理解できたことも個人的にはツボでした(笑)
 
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いのちの作法 沢内「生命行政」を継ぐ者たち
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by workshop-non | 2008-12-07 22:40 | 映画DVD・芝居