帰る場所
年末に、ティク・ナット・ハンの「抱擁」という本を読みました。
その本の中で彼は、自分の中にある島に帰る、ということについて書いています。
彼は、その島に帰る方法として瞑想をあげていますが、私はものづくりの中でも、彼のいう島に帰る感覚が味わえているような気がします。
夢中になって、作業に没頭している時に感じる感覚です。
それは、とても静かで、平和で、心穏やかな時間です。
「自分の中に、帰る場所がある」これは、最近私が救われた言葉です。
追記
つらい瞬間に、呼吸の瞑想をしながら、ティク・ナット・ハン自身も最もよく声を出して読むという※偈頌(げじゅ)の一つを『抱擁』の中から転記します。
私は息を吸いながら、私の心の中にある島に帰ります、
そこには、とても素晴らしい木々がそびえ立ち、清らかな水が流れています。
輝く日差しの中、鳥たちは飛び交い、空気は清く澄みわたっています。
私は息を吐きながら、自分が守られていることを感じます。
自分の島に帰ることが、どれほどうれしいかしれません。
※偈頌(げじゅ)
仏教の真理を詩の形で述べたもの。
by workshop-non
| 2009-01-05 19:13
| 本・詩