結城紬見学ツアー

 藍染め・織りの教室の生徒のYさんが企画してくれて実現した、結城紬見学ツアーに行ってまいりました。

 結城紬は、名前だけは聞いたことがありましたが、その製作過程はまったく知りませんでした。今回は、結城紬に関連のある施設を4カ所まわり、それぞれで説明を受けました。

 結城紬の産地は、茨城県と栃木県にまたがる鬼怒川沿いおよそ20kmの地域で、日本最古の織物(原形となったものの発祥はBC50年)の技法を現在も守り伝えています。具体的な産地は、茨城県では結城市を中心にした筑西市・下妻市・八千代町。栃木県では、小山市を中心に下野市・二宮町の広範囲に散在し、現在でも大部分が農家の副業として織られているそうです。

 結城紬の特徴としては、真綿(まわた)を手紡ぎした無撚糸(むねんし:撚りがない糸)を用いること。経糸(たていと)・緯糸(よこいと)ともこの手紡ぎ糸を使うこと。
 手紡ぎ糸に撚りがないので、各工程で毛羽だちを防ぐために糊付を行うこと。(洗い張りをするたびに糊がとれ、光沢を増し、毛羽もとれて風合いがよくなり、身体に馴染む。)
 模様をつける場合は、手くびり(絣くくり)で行う。
 織り機は、地機(じばた)又はイザリ機とも呼ばれる織機を使うこと。

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 「つくし」という道具に真綿(まわた)を巻き付けたものから糸をひいています。
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 結城紬の織りには、かかせない地機(じばた)又はイザリ機ともいう織機
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 かけ糸掛けの様子
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 カタン糸で下糸だけをすくってからめ
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 一本一本、糸綜絖(いとぞうこう)の輪を作っていく
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 こんな模様の反物もありました。

 結城紬は、繭から糸にするまでも細かな工程があります。以前は、結城周辺で養蚕も行っていましたが享保八年(1723)の大洪水で、桑園が全滅し、その後福島県保原町からほとんどの真綿を移入しているそうです。

 たくさんの工程を経て織り上がった反物は、縞屋(しまや)と呼ばれる問屋に持ち込まれ、その後京都などの着物の消費地へと送り出されるそうです。たくさんの人々が関わり、作り上げる結城紬の値段が高い理由がよくわかりました。

◯今回の訪問先
栃木県産業技術センター 紬織物技術支援センター
・外山織物 三代目の外山好夫さんが取り上げられたページ
茨城県工業技術センター繊維工業指導所
結城紬の老舗問屋 奥順

 その他の写真
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by workshop-non | 2010-08-03 23:52 | 藍染め・織り