ドキュメンタリー映画『紫』

 日曜日は、ドキュ研メンバーのMさんと渋谷のシアターイメージフォーラムで待ち合わせして、『紫』を観てきた。日曜日の11時からの上映にしては客の入りは少なめだったけど、吉岡さんファンのおばさまたちや美術か染色を専攻していると思われる学生たちの姿もあった。

 吉岡幸雄。染色の本などを求めて本屋をさがしていると必ず目につく名前である。しかし、実際に彼の映像を見たのは今回が初めてだった。夏あたりにBSの「エコの作法」という番組には娘さんが出演されていて、ご本人はお出にならなかった。

 彼の信条は、染色のいにしえの知恵を尊び、天然の植物を用いて染色をするということ。そして、映画の中の「何色が好きか」との問いに、彼は染色するのに難しく、妖艶な色でもある「紫」と答える。

 染色の様子を映像で見られること自体、貴重な機会かもしれない。染色の手順すべてをみることは出来ないが、彼が原料である植物にもこだわり、実際に職人が布を染める様子は見ることができる。

 植物から染めた布というとなんとなく、くすんだ茶色・緑・くすんだ赤などの色を想像するかもしれないが、彼が染める絹の糸や布の色はとても鮮やかで、美しい。染色に興味がある方にはおすすめの映画だ。
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by workshop-non | 2012-11-11 22:44 | 映画DVD・芝居