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寅の刻のお話

先日の土曜日、久々に暮らしの漢方鍼灸治療院の美蓮先生の講座を聞きに行った。

 この日のテーマは、寅の刻(午前3時〜5時)のお話だった。この時間帯は、夜勤勤務の人には経験があるだろうけれども、効率が落ち、とても眠い時間帯だ。でも、先生曰く、「この時間は泥棒に入られても、寝てください!」と。

 なぜならば、寅の刻は肺が働く時間帯だからだ。この時間帯は、造血された血液が肝臓から肺に集められ、粛降(しゅっこう)と言って、肺からシャワーのように全身に『気血』(「気」とは、形がなくて目には見えないものとして、体内におけるエネルギーと捉えられていて、一方、「血」は反対に目に見えるものを指しており、血液のみならず体液を総称したものと捉えられている)を運ぶ時間帯だからだ。

 この時間帯に寝れないと、脳梗塞や肺気腫などのリスクが高くなるという。だから、この時間帯に(命を削って)働く人たちには、夜勤手当が出るんですよ、とも。また、この時間帯に起きて働いている豆腐屋さんなども長生き出来ないデータもあるらしい。

 もしも、仕事等でこの時間帯に眠れなかったら、肺のスイッチのツボ『雲門(うんもん)』や『中府(ちゅうふ)』を押すといいと教えてくださった。

 地球という場所で生まれた私たちは、引力や月の満ち欠け、自転の影響を受けているわけで、朝日がのぼったら起きて、太陽が沈んだら眠るというリズムを大事にするのが大切なのだなぁと、先生のお話を伺っていて思いました。

 講座の後は、肺に良い白い食材を作ったお料理がふるまわれ、久々に美蓮先生の手料理をみんなで少しずつごちそうになりました。

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 美蓮先生アレンジのクリスマスローズ。花は、きれいですけど、毒があるので枝を切る時は気をつけてとのお話も。

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 肺の機能を補う白い食材を使った食事
左は、ウドと鶏ササミとパプリカの和え物。右は、ごぼうの炊き込みごはん。下は、ふきのとうを油で炒めて、鰹節と醤油をかけたもの。

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 あたたかい杏仁に、クコをのせたデザート
by workshop-non | 2013-03-16 20:18 | 健康