カテゴリ:本・詩( 7 )

 Tちゃんに借りた本。「寺田本家」と言えば面白そうな取り組みをしてそうな酒蔵だなぁという印象がある。以前、ここの見学ツアーの案内を見た時は行ってみたいなと思っていたけど、未だ叶わず(笑)

 当主の寺田さんの微生物への熱い想いが伝わってくる一冊。

 以下、印象に残ったところを『発酵道』の中から書き出したい。

 
 私が微生物から教えられた「快法則」には三つの条件がある。

 その一番目は、「自分らしく」だ。
 自分を好きになって、自分のために生きるということだ。これば、我欲とは違う。まわりと調和しながら、自分のために生きるというのがポイントだ。
 それは同時に自らの役割、使命を心得て、自分の生命を燃焼させていく生き方でもある。(中略)


 「快法則」の二番目の条件は、「楽しく」である。
 自分が信じたこと、心から好きなことを、楽しんでしていくことだ。その時、形のこだわらないというのが、大切だと思う。型破り、掟破り、常識破りでいい。今まで決められた枠のなかで、やりたくないことをさんざんしてきたのじゃないだろうか。「嫌なことはしない」。そう自分で決めれば、あとは楽しいことばかりなのだ。
 何かをする時に、喜んでさせていただくというのも「楽しく」しているということだ。自分のことよりも他人の幸福を願う「利他」という仏教用語や、他者に対する慈悲を重視する「菩薩行」という言葉も、「楽しく」につながると考えている。人のために楽しんでなんでもできたら、嫌なことは自然になくなっていくのだから。
 
 「快法則」の三番目の条件は、「仲よく」である。
 なによりも争わないこと、そのためには勝たないことだ。微生物の世界は、まったく競争がなく、お互いに助け合い、支え合っている世界だ。それぞれを尊重して共生している。乳酸菌も酵母菌も、出番が来るまでじっと待っている、そんな謙虚な姿勢があるのだ。自分一人で前に出ていくようなことは、微生物の世界ではない。

 違ったものを排除することで、うまくいくことなどないというのも、酒造りのなかで気づいたことだ。

 
 また、寺田さんが京都の「一燈園」で出会った、石川洋さんが「自戒」として伝えているという言葉には、はっとさせられた。

 「つらいことが多いのは 感謝をしらないからだ
  苦しいことが多いのは 自分に甘えがあるからだ
  心配することが多いのは 
  今をけんめいに生きていないからだ
  行きづまりが多いのは 自分が裸になれないからだ」
 そして、「感謝にまさる能力なし」という言葉を私に教えてくれた。当たり前のことを、どう感謝につなげていくか。いいことも、悪いことも、何があっても感謝につなげていくという生き方があるのだということを。

 最近、やる気が出ないなどどボヤいていたけど、本の中の言葉に喝を入れられた気分だ。さっ、私も腐ってないで、発酵しなきゃ!!

 
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by workshop-non | 2009-07-24 06:43 | 本・詩
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いつも石井ゆかりさんの占いのサイトには元気をいただいていますが、彼女の本を買ったのは今回が初めて。

一緒に購入した「星読み」も一気に昨日読み終えました。

気に入った部分を以下に書いてみたいと思います。


何かを真剣に見つめている横顔には、嘘がありません。
真剣な人は、
人からどう見られるかを考えて取り繕う余裕はないからです。何かを見つめる横顔には「素顔」がそのまま、あらわれます。
だからこそ、
そこにはその人の価値観や生き方がそのまま見えます。
その人の人間的存在が鮮やかに浮かび上がり、
そのほんとうの表情に、人は自然と惹きつけられるのです。
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by workshop-non | 2009-07-03 11:18 | 本・詩
 昨日やっとロスの本『人生は廻る輪のように』(角川文庫)を読み終わった。彼女の本に出会ったきっかけは、田口ランディさんのブログによってだ。

 今年に入ってから、ロスのことを書いたランディさんの『パピヨン』を読み、そのことをmixiに書いたら、Oさんがロスの『人生は廻る輪のように』を貸して下さった。

 ロスが子ども時代に病院に入院した時も、医師として臨床の場に赴いた時も、患者は家族から隔離され、その愛にふれることは許されなかった。死にゆく人、エイズ患者などの当時疎まれた存在に、ロスはとことん寄り添う。

 彼女の『人生は廻る輪のように』にの中から印象にのこった部分のメモを、以下に書き出してみたい。

生きなさい。ふり返っていのちを無駄にしたことを後悔しないように。
生きなさい。してきたことを悔やみ、別の生き方を望むことのないように。
正直でじゅうぶんな人生を生きなさい。
生きなさい。

よく生き、したがって、よく死ぬためには、自分に「どんな奉仕をしているか」と問いかけながら、無条件の愛という目標をもって選択すればそれでじゅうぶんなのだ。

「毎日が人生最期の日だと思って生きなさい。」

「死は怖いものではない。じつのところ、死は人生でもっともすばらしい、途方もない経験にもなりうる。そうなるかどうかは、いま、自分の人生をどう生きているかにかかっている。そして、いまという瞬間、たいせつなことはだたひとつ、愛だけである。」

「もし人間が、あらゆる生き物を、よろこびとたのしみのために創造された、神からの贈り物とみなし、それらを愛し、それらに敬意を払い、つぎの世代のためにそれらをたいせつに保護し、同じ配慮を自分自身にも払うようになればー未来は恐れるものではなく、宝のようなものになるだろう。」

いのちの唯一の目的は成長することにある。究極の学びは、無条件に愛し愛される方法を身につけることにある。

人生に起こるすべての苦難、すべての悪夢、神がくだした罰のようにみえるすべての試練は、実際には神からの贈り物である。それは成長の機会であり、成長こそがいのちのただひとつの目的。
まずは自分を癒さなければ世界を癒すことはできない。

人は自分がしたいと思うことしかしない。それを知ることが重要だ。たとえ貧しくても、飢えていても、粗末な家に住んでいても、十全に生きることはできる。地球に生まれてきた者の使命さえはたしていれば、この世の最後の日にも、自己の人生を祝福することができる。
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by workshop-non | 2009-07-02 05:03 | 本・詩
 年末に帰省した際、母にすすめられて読んだ本。

 江戸時代とある農村では60歳を迎えた人々は、蕨野(わらびの)と呼ばれる場所に家族から離れて自給生活をしなければならない掟があった。

 彼らは蕨衆と呼ばれ、その村の農作業を手伝うことで、その日の糧を得ることが出来る。しかし、冷害などで村全体の農作物の収量が減れば、当然蕨衆には、手伝いの声がかからなくなる。

 現代に住む私たちには、想像を絶する過酷な状況がそこにはあった。不作の年に、妊娠していた母親は、赤ちゃんを産むことは出来ても育てるための食物がないために、生まれたばかりの我が子にぬれ布巾をかけてしまうということもあった。

 年末から年始にかけて、年越し派遣村のニュースを目にしたけど、現代は貧困などの責任を個人に押し付けるようになっているように思う。

 蕨野行の物語では、そのコミュニティ全体で不作の問題に取り組んでいた。だから、庄屋の家だろうが小作の家だろうが60歳を迎えたら蕨野に行くというルールがあるのだけれども。

 江戸時代の寒村では、このような状況がどこでも起こっていたであろうと想像できる作品だった。

 姑のババと嫁のヌイとの方言のやりとりの対話が耳に残る作品でもあります。

映画『蕨野行』の紹介ページ
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by workshop-non | 2009-02-12 18:37 | 本・詩
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年末に、ティク・ナット・ハンの「抱擁」という本を読みました。

その本の中で彼は、自分の中にある島に帰る、ということについて書いています。

彼は、その島に帰る方法として瞑想をあげていますが、私はものづくりの中でも、彼のいう島に帰る感覚が味わえているような気がします。

夢中になって、作業に没頭している時に感じる感覚です。

それは、とても静かで、平和で、心穏やかな時間です。

「自分の中に、帰る場所がある」これは、最近私が救われた言葉です。


追記
 つらい瞬間に、呼吸の瞑想をしながら、ティク・ナット・ハン自身も最もよく声を出して読むという※偈頌(げじゅ)の一つを『抱擁』の中から転記します。


私は息を吸いながら、私の心の中にある島に帰ります、
そこには、とても素晴らしい木々がそびえ立ち、清らかな水が流れています。
輝く日差しの中、鳥たちは飛び交い、空気は清く澄みわたっています。
私は息を吐きながら、自分が守られていることを感じます。
自分の島に帰ることが、どれほどうれしいかしれません。


※偈頌(げじゅ)
仏教の真理を詩の形で述べたもの。
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by workshop-non | 2009-01-05 19:13 | 本・詩
 今月、近所の本屋さんでタイトル買いした本。
 
 12/5の読後のメモより

・「あの人なら知っているよ」と言える状態をつくる
 人間関係のつながりを社会資本と呼ぶ 
 byフランスの社会学者 ピエール・ブルデュー

・「縁」を大事にする

・柔軟な発想、軽やかな遊び心、シンパシー(心のつながり)を感じ合う仲間
 この3つが揃ったところに、本当の生産性の高さが生まれる

・人の言葉を素直に聞きいれないものは救いようがない

・ある種の偶然的な出会い、縁、いままで自分が蓄積してきたもの、それらが混じり合って何かに発展していく

・「自分は運がいい」と信じることに意味がある

・地縁、機縁(タイミング)を大切に

・己の心の中に、確たる軸を見いだすことが強い心の安定に結びつく

・アイデンティティ
 自分が他者とつながっている要素を尊重するなかで、自己を自己として確信する

・自分とはどういうものかを知るための近道は、自分と共有できるものを持つ人がいることに気づくこと。そういう他者の発見をしていくところにある

・心の味方、心の師を見つける


齋藤孝著『折れない心の作り方』文藝春秋
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by workshop-non | 2008-12-29 10:07 | 本・詩
生きる            谷川俊太郎


生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと



生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして

かくされた悪を注意深くこばむこと



生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ



生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと



生きているということ

いま生きてるということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ


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『生きる わたしたちの思い』谷川俊太郎 with friends 角川SSC

 最近近所の本屋さんでこの本を買ったのは、装丁の感じと、谷川俊太郎さんの名前があったからだ。ほとんど、中を開かずに購入。

 『生きる』というタイトルの谷川俊太郎さんの詩集と思って買ってしまった(笑)だけど、この本は谷川さんの『生きる』の詩にmixiの谷川さんのコミュの人々が連詩のようにことばを継いだもの。それぞれの人の「生きる」がありました。
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by workshop-non | 2008-12-09 18:38 | 本・詩